今回は前回に続いて「大麻」のお話です。
書き終えていたのに更新せぬままだらけておりました。
前回はなんか公園でマテ茶飲んでたら大麻出てきたぞってお話でした。
日本では教育により大麻=悪となっていますが、私の周りにいる大麻使用者たちは悪人ではありません。
オーストラリア、ドイツ、ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、日本。出身に関わらずみーんな普通の人。
おそらく日本国内で大麻を使用する人も案外普通の人なんでしょう。本当の不審者はマスクにサングラスで黒尽くめの格好なんてしていない理論と同じですね。
大麻ラバーのみなさまに「なんで大麻使うの?」って聞いて回ったんですけど、
まあ概ね「気分がよくなるから」みたいな回答が多かったです。ビールじゃあかんのか???
やっぱりそもそもの身近さが違います。
特に南米は大麻のビッグダディですから。
国自体が貧しいなか、生計を立てるために子どものころから大麻を栽培したり売ったりというのが珍しくないため、大麻の入手自体が簡単でタバコ屋の裏ルート的なもので買えるらしいです。
私に会うたびに「海賊王に俺はなる!」と宣言してくるチリ出身のロッドは
15歳から公園にたむろしては大麻を楽しんでいたらしい。
海賊王にはなれそうだけどルフィには絶対になれないだろうな、ロッド。
彼曰くチリの警察は腐っているため「大麻吸ってんだろ、出せ」と言ってきた警察官が逮捕しない代わりに大麻を貰っていくらしい。押収品は彼らの嗜好品に……。
「あいつらはマジでクソだ!返せ俺の大麻!」の異常さがおもろかった。
彼はオーストラリアでも警察と鬼ごっこしながら大麻吸ってます。
他にも20歳のオーストラリア人女子やアルゼンチン美女、強そうなメキシコ人レディーも
違法ではあるけれど「時々吸いたくなったら吸うよ~日本人って絶対吸わないよね(笑)」と。
笑ってんじゃねぇ。
おかしい、私の知ってる大麻って別の何かなの???
あまりにも日本で教えられていた大麻のイメージとオーストラリアでの周り意見が違うので
大麻についていろいろと調べてみました。
私個人の結論として、大麻含む薬物は合法であれ違法であれ警戒するに越したことはありません。
そもそも大麻ってなに?
大麻とは麻科の植物である大麻草から作られる薬物のことです。
ウィードやマリファナとも呼ばれています。
大麻草自体は衣類や神社のしめ縄なんかにも昔から利用されている植物ですが、
大麻草に含まれる2つの成分;CBDとTHCが人体に影響します。
専門家ではないので細かい説明は避けますが、ざっくり言えばCBDにはいわゆるハイになるような向精神作用も依存性もなく、日本でも合法。大正製薬がサプリメントとして販売していますね。
そしてTHCは覚醒剤のような幻覚作用はありませんが向精神作用があり、なおかつ依存性もあります。
大麻草からCBDとTHCをそれぞれ取り出したCBDオイル(基準を満たせば合法)、THCオイル(違法)と言った製品が流通しているのですが、今回はあの枯草みてぇな「乾燥大麻」に限定したお話をしますね。
大麻を摂取するとどうなるの?
大麻の効果としては時間がゆったりと流れているかのようなリラックス効果や味覚や聴覚、色覚などの感覚を研ぎ澄ます効果があるといわれています。食べ物が異常においしく感じるらしいですね。
さらには抗炎症作用や鎮痛作用があることから病気の治療薬として大麻の成分が注目されているわけですね。依存性についてはアルコールやその他の違法薬物に比べて少ないようです。
じゃあなぜアルコールは良くて大麻はダメなの?
個人的な意見として、大麻がダメな理由はふたつです。
反社会的勢力の資金源となっていること、そして大麻の「大したことのなさ」が持つ危険性です。
反社会的勢力の資金源となっていることについては言わずもがな、
大麻の大したことのなさがどう危険なのでしょう?
大麻には別の通り名があります。
「ゲートドラッグ」
つまり違法薬物の入り口と言われています。
ダメって言うけど案外危険じゃないらしいしふわふわ気分いいじゃーん!感覚も研ぎ澄まされて最高!
なんか今冴えてるぜ!と気軽に使い、その他の違法薬物についても「大したことない」と思ってしまった結果、もっと強い快感や刺激を求めてLSDやMDMA、コカインなど別の薬物に手を出す可能性があります。
他の薬物に移行せずとも大麻の長期使用はうつ病や統合失調症などの精神疾患の原因になると考えられ、さらには記憶障害や認知障害も引き起こします。
「正しく使えば平気」「たばこよりも安全」
「リラックスできるよ」
なんて色々な大麻に関する甘言がありますが、
違法なものは違法であるだけの理由がありますね。
大麻を常用している人って見た目がみんな似てる気がします。目元がくぼんだようなクマがあって少し目が虚ろ。精神的にもちょっと不安定です。大麻が先か精神疾患が先か、みたいなところはありますけどね!
「経験として一度使ってみたい」という好奇心旺盛な方は
合法な国で、合法な範囲で試してみてもいいのかもしれませんが、
海外留学をきっかけに帰国後も継続して大麻を使用してしまう例が問題になっています。
そらそうだ、仲良い友達からあんなポップに出て来るんだから。
ちなみに好奇心旺盛な私の友人はどうなったと思います?
摂取後30分経たないくらいで
・激しい動悸
・認知機能の異常(時間の感覚や判断能力が狂う)
・おかしな言動
・異常な恐怖心
・水を飲んでも飲んでものどが渇く
という症状に見舞われて苦しんでいました。
副作用しかでてへんやないか。
友人「怖かった。二度とやらない。」
よく知った人間がヤバい奴に変わり果てていく様を観察してより大麻への警戒心が上がりました。
なんだろうな「あ、精神に作用するってこういうことなんだな」って思いました。
頭は冴えているのに心がおかしくて、自分が異常なことはわかるらしく
「こわい、こわい、不安でたまらない」って毛布にくるまってましたからね(笑)
私もお前が怖いよ!!って思いながら眺めてた。
そういえばいつのまにやら日本でも大麻取締法が改正され、医療用大麻が解禁されますね。
この法改正によりてんかんの治療のほか、あへんから作られる鎮痛薬;モルヒネと同じくがんなどの疼痛緩和に使用可能になるようです。
大麻を医療に使うと聞くとなんとなく危なそうな気がしますが、大麻そのものが医療現場に持ち込まれるわけではありません。
大麻の成分から作られた医薬品は「大麻」じゃなくて「薬」にきちんと分類して必要とする人が使えるようにしようね、そして規定量以上のTHCを含むものについてはれっきとした「麻薬」という扱いにしようねということです。
この法改正が日本のドラッグ事情にどんな影響を与えるのか気になります。