これは先週の日曜日のお話。
穏やかな日曜日。
のんびりコーヒーを飲みながらNetflixを見る。
少し退屈なくらい何も起こらない。これぞ日曜日。
夫のお仕事もお休みです。
夫はバリスタとして6年のキャリアを持ちながら
現在はビザを得るためにパイナップル農園で働く
元バリスタ現ファーマーです。
パイナップル摘んでビザ貰うってなんやねん、
という方に軽く説明しておくと、
日本がフィリピンやベトナムから介護職員を集めているのと同じように、
オーストラリアも人手が不足している産業に従事してくれるなら
もうちょっと長くこの国に居ていいよ、というシステムになっています。
このパイナップルを摘むお仕事
1個1.5〜2キロあるパイナップルをすごいスピードで収穫したり、
ずっと中腰で草を刈る、苗を植えるとなかなかの重労働です。
さらにはパイナップルを触ったことがある方ならわかるかと思いますが、
パイナップルって強烈な酸性の果物なので触ると手が荒れるんです。
夫の全身が赤い斑点に侵食されていて、初めて見たときは鳥肌が立つほどの見た目。
強烈に痒いし痛いらしい。
そんな重労働ももう来月(6月)の2週目にはビザの要件を満たす時間数を働き終え、
そうすれば1年間ビザが延長できるので、次の永住権につながる仕事にシフトできるわけです。
次の夫の仕事は飲食業になりそうなので、こうして日曜日に「水曜どうでしょう」の
大泉洋に大笑いして過ごすこともしばらくはできなくなるな〜なんて思っていると1本の電話が。
発信者は「ウィル」夫の上司であり良き友達。
「月曜日、仕事があるかどうかわからない。最近気候が狂ってて寒いから、もうパイナップル植えないことにしたんだよ。それで、その、次の仕事は7月になりそうで…。」
ちょっとまって、
夫のビザの有効期間は7月下旬までです。
つまりそれまでに所定の時間数を農園で働いて新しいビザを申請しないと不法滞在になります。
でも仕事はもうない。7月の再開もあくまで目途。
穏やかな日曜日。
のんびりコーヒーを飲みながらNetflixを見てたら
夫が職を失い、ビザが切れそうです。なんて日だよ。
まあ、渡航前に予想していた最悪のシナリオになっただけなので、なんなりと手はあります!
人生やってんな〜って感じしますよね。おもろい。
もし尻尾巻いて帰国することになったら
指差して笑ってください。